サヤ取り 入門では、サヤ取りの基本を株ビギナーの方でもわかりやすく説明していきます。また、様々な原資産でサヤ取りが組めるので、株式の異銘柄取引に拘らず、為替 サヤ取り、商品先物 サヤ取り、ワラント サヤ取り、 日経先物 サヤ取り、ガソリン灯油 サヤ取りなどにも言及していく予定です。
サヤ取りとは、2つ以上の株や通貨などの値の差を使って利益を出す方法です。

分かりやすいように、株のサヤ取りについて説明しましょう。右のグラフのように、会社Aと会社Bがあったとします。
(1)まず、一定期間2つの株価推移を観察し、概ね連動して動いているようでしたら、サヤ取りのペア候補となります。サヤ取りペア候補は継続して観察していきます。
(2)次に、グラフにあるように、両者の株価の差が開いたときが仕掛るタイミングになります。このとき、株価が高くなりすぎている方を信用で売ります。と同時に株価が低いほうを現物で買います。その後は、この差が縮まるまで経過をみていきます。
(3)仕掛けたあと両株の差が縮まったタイミングで、信用売りしていた株を買い戻し、同時に、現物を買っていた株を売却します。
この一連の取引によって、リスクを抑えながら利益を上げる方法がサヤ取りの基本的なやり方です。大切なのは、2つの銘柄の売りと買いは同時に行うことです。欲を出して片方だけ残すと大抵読みと逆に動いて痛い目にあいますのでご注意を!

サヤ取り方法の利点は、何と言っても安全性です。
2つ以上の銘柄を同時に売りと買いで仕掛けますので、仕掛け中に市場が乱高下しても、その影響は売りと買いによって吸収されるために、予期せぬ市場の動きによって損失を出すことはありません。(まぁ、思いがけない利益もないのですが。。。)
サヤ取りの利益は、注目している銘柄の価格差がどうなるかだけで、決まることになります。これは予期しにくい市場の動きとは別で、ある程度予測できるので通常の方張りの株式投資に比べて、安定性が高い投資となるのです。
安全性の高いサヤ取りにもいくつか弱点があります。
弱点1:信用売りした銘柄が急騰してしまう場合
空売りした銘柄が業績好転などのいいニュースや、仕手筋からのお金が流れこんで急騰しまう場合は、サヤ取りは大きな損失を出してしまいます。
こうならないようにするためには、信用で売る銘柄は、仕手が入りにくく、かつ、ちょっとしたニュースでは、そんなに簡単に値が動かない大型の株、つまり株式発行数の多い株
だけを狙うのがいいでしょう。
弱点2:手数料のほうが利益よりも大きくなってしまう場合
サヤ取りは2つ以上の銘柄を同時に仕掛けますから、手数料は2倍以上かかります。また、その利益は売りと買いで相殺しあうため、極端に大きく儲けることはあまりありません。ですので、ある程度、値動きのある銘柄を選ばないと手数料負担のほうが大きくなってしまいますので注意が必要です。
あと当然ですが、証券会社は手数料の安いネット証券を使ってください。
弱点3:逆日歩で損してしまう場合
サヤ取りの隠れた弱点が逆日歩です。逆日歩とは、信用売りした銘柄をより多くの人が信用売りしてくると、逆日歩といって、毎日、一定額の逆日歩を支払わなくてはならなくなります。
信用売りとはそもそも自分の持っていない銘柄を売るのですが、実は証券会社から借りてそれを売るという形をとります。ところが、信用売りする人が多くなると借りたくても、その銘柄の株が品薄となり借りるためのコストがかかるようになります。これが逆日歩です。
一般的には、下げ相場で、その銘柄も下降トレンドにあるときは、信用売りも増え、逆日歩が発生しやすくなります。より多くの人が信用売りすると逆日歩の額も高額になるのでかなり大変です。
この逆日歩を出来るだけ避けるには、これも大型の株を狙うのがよいでしょう。株式発行数が多ければ信用売りする人が増えても調達しやすいため、逆日歩はめったに発生しませんので。
サヤ取りは、安全性が高い上に、汎用性もあり、株の異銘柄取引だけでなく、為替や各種の株式関連指数など値動きがあり、買いからも売りからも始められるものでしたら、ほとんどの取引に応用できます。また、リスクが低いので、レバレッジを効かせた投資との相性もよく、FXサヤ取りなども面白い組み合わせとなるでしょう。
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